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飲む点滴!疲れをいたわる「甘麹」

"飲む点滴"とも呼ばれ、ここ数年人気の高まっている「甘麹(甘酒)」。冬のイメージもありますが、甘酒は、俳句では夏の季語になっている夏の飲み物です。江戸時代には、夏になると甘酒売りが出て、夏バテ予防の飲み物として親しまれていたのだとか。優しい甘味で滋味あふれる「甘麹(甘酒)」は、夏バテで疲れた胃腸にやさしい飲み物です。

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■夏バテ対策に!天然の栄養ドリンク「甘麹」とは

甘麹は、米(玄米)麹を使って作った甘酒です。味噌や醤油、日本酒など、日本伝統の発酵食品のもととなる麹を、そのまま熟成させることで甘麹が生れます。本来の意味での発酵食品ではありませんが、麹の力を利用した栄養価の高いドリンクです。

■「甘麹」で疲労回復&免疫力UP

・ビタミンB群が豊富

麹菌には、代謝の過程でビタミンB群を産生する働きがあります。そのため、もととなる食品(甘麹の場合は、白米や玄米)より多くのビタミンB群を摂ることができます。ビタミンB群は、栄養ドリンクなどにも配合されているビタミンで、筋肉や神経の疲れを和らげる働きや、エネルギー生産をスムーズにする働きのある疲労回復に欠かせないビタミンです。

・腸から免疫力に

麹菌が米にふくまれるデンプンを分解するとオリゴ糖が生れます。このオリゴ糖が甘麹の甘味の一つなのですが、オリゴ糖は、善玉菌の大好物。ですから、甘いものであっても腸内フローラの改善に役立ちます。腸には、免疫細胞の約60%が集中してると言われていますから、腸内フローラを良い状態に保つことで、免疫力を高めることができます。

■甘麹の作り方

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<材料>

米(玄米)麹 400

水(60℃~65℃)500cc 

 

<作り方>

1.炊飯器を保温(弱)に設定し、米麹と60℃前後のお湯を加え混ぜます。

2.布巾をかぶせ、フタを半開きの状態にして10時間程度置いて出来上がり。

 

<ポイント>

時間がある方は、1時間に1回程度上下を入れ替えるようにかき混ぜて下さい。

パン焼き器に甘酒モードがあれば、そちらを利用すると便利です。
加熱を止めても発酵は続きます。常温保存しておくとアルコール発酵が始まりますので、冷蔵庫で保存し早めに使い切りましょう。

<アレンジ>

カットしたトマトやフルーツ、すりおろした生姜を漬け込めば、そのまま食べられるデザートに。

ヨーグルトの甘味料として。

トマトジュースや野菜ジュースとブレンドして。

ドレッシングの隠し味に。 Etc...

 

ビタミンB群は、水溶性ビタミンのため身体に蓄積される量が限られています。毎日甘麹を習慣にして、夏バテ知らずの夏を過ごしたいですね。